今は長期投資を始めにくい時期だと思う
今は長期投資を始めにくい時期です。
貯金が難しくなること、リスク許容度がどうなるか分からないこと、
株価が既に戻していることの3つが理由です。
・コロナ禍により収入減少
労働政策研究・研修機構が発表した新型コロナウイルス感染拡大の仕事や生活への影響に関する調査では、1割以上収入が減少したのは正社員で27.7%、パートやアルバイトといった非正社員で41.6%となっています。多くの世帯で収入が減少したことが分かりますね。この調査は、主に5月に行われたものなので、今後増えていく可能性があります。
・リスク許容度が小さくなりやすい
5月末に緊急事態宣言が解除されたものの、解雇や雇止めは毎月1万人ペースで増えています。もちろんリスク許容度は、解雇や雇止めをされればかなり小さくなります。コロナによる経済への影響が見通せない中、リスク許容度がいきなり小さくなる可能性は高まっています。
・株価はコロナ前の水準近くまですでに戻している
リーマンショックでは日経平均もNYダウも5割~6割下落しています。
しかし、コロナによる下落では、3割~4割の下落にとどまりますし、
もう最高値まで1割くらいまで戻しています。
リーマンショック級の経済危機というなら、
少なくとも5割は下落すると考えます。
日経平均だと1万2000円くらい、NYダウだと1万5000ドルくらいです。
2番底を狙うのは、生活防衛資金を確保できている人や上級者向けの方法ですが、
2番底を狙うとしても今の水準は高すぎます。
異次元の金融緩和によりそこまで下落しないのだとしても、
それはそのまま安く買えないということなのですから、
その場合は長期投資としてのうまみも少ないです。
まとめ
雇用環境の悪化が続いているのですから、
投資にお金を回すより、
生活防衛資金を増やすことを優先した方がいいと考えます。
数年後までに株価指数が史上最高値を更新することがあるかもしれません。
それでも、雇用環境が良くなるのを実感するまで
投資をしないのも手だと思います。