短期投資と長期投資のメリット、デメリット
短期投資と長期投資にはメリットとデメリットがあります。
これから投資を始められる方には長期投資をお勧めします。
・長期投資ほど、ドローダウンの期間が長くなる
ドローダウンの期間とは過去の最大資産から減少し始めて、再度過去の最大資産を更新するまでの期間のことです。
これは、スキャルピングだと1日以下になることがありますが、長期投資だと15年~30年くらいまで伸びることがあります。
これは長期的に勝てる手法で取引している場合に限ります。短期投資の場合、投資を始めてから勝てるようになるまで、数年くらいかかることが多く、この間の損失を授業料と言う人もいます。
・短期投資ほど、ゼロサムゲームになる
長期投資によって得られるリターンは年利5%くらいです。
しかし、デイトレードという短期投資では1日あたり1~2%の利益を得る人もいます。
これは1年で10倍~100倍になるくらいのものです。確かに夢はあるのですが、
ゼロサムゲームを覚悟しなければいけなくなります。
・長期投資ほど1回あたりの損益が大きくなる
例えば、日経平均が1日に10%ほど上げ下げすることはよほどのことがなければありません。しかし、1年の間に10%ほど上下することはごく普通のことです。
運用期間が長くなれば、どうしても1回あたりの損益が大きくなります。
・短期投資ほど手数料勝負になる
短期投資ほど売買の回数が多くなります。そして、1回あたりの損益も小さくなります。売買の1回あたりの手数料が0.1%とすれば、1年に1回しか売買しなければ1年あたり0.1%ですが、1年に100回なら1年あたり10%になります。短期投資ほど頻繁に売買しますから、手数料が安くないと厳しくなります。
・長期投資ほど大きな資金でも投資ができる
投資資金が大きいとき、頻繁に売買するとき、流動性の低い銘柄の売買をするときに問題になることがあります。それは自分の売買で株価が上がったり下がったりしてしまうことです。特に流動性の低い銘柄では個人投資家でも株価に大きな影響をもたらすことがあります。
まとめ
最後に、人にすすめるとしたら長期投資です。投機ともいわれる短期投資は、ハイリスク・ハイリターンです。そして、短期になればなるほど凄腕の投資家、アルゴリズム高速取引といったプロと戦って勝つ必要があります。また、手数料勝負にもなります。短期投資は厳しい世界です。